FIREって何?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略です。経済的自由を獲得し、早期リタイアして自分の人生を生きる、という考え方です。もともとアメリカで広まり、2010年代後半から日本でも注目されるようになりました。私自身は中田敦彦さんのYouTube大学でこの言葉を知りました。
なぜ私はFIREを目指すのか
これからは自分らしく生きたいからです。
自分らしさとは、好きなことをコツコツ継続し、成果を出すことです。
自分が好きなことであっても、同じことを継続することは苦手な人がいますが、私は苦になりません。資産形成も筋トレもコツコツ継続して成果を出してきました。私が人より優れている能力は継続できる力です。
ところが、会社員は会社方針に沿って短期に成果を出さなければいけません。世の中の変化に合わせて、会社方針も変化し続けますので、変化に柔軟に対応しながら、成果を出し続けなければいけません。コツコツと時間をかけて成果を出しても評価されません。
これは私らしさの真逆です。
だからFIREします。出世レースは負けても、金持ちレースは負けない。継続という自分の強みを、自分のために使う人生を生きていきます。
今の資産状況を公開します
現時点の金融資産は約4,600万円です。
- 現預金:700万円
- 投資信託(S&P500インデックス):3,500万円
- 株式(高配当株):約440万円
- 不動産:区分マンション1室(賃貸中)
DC年金も保有していますが、60歳まで引き出せないため今回のFIRE計画の主軸には含めていません。ただし60〜64歳の重要なつなぎ資金として機能します。
2028年3月までの具体的な計画
FIRE後の生活費は月約21.1万円です。
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 実質生活費(通勤交通費除く) | 162,000円 |
| コワーキングスペース(BONCHI) | 6,600円 |
| 駐車場(週2回・都度払い) | 8,000円 |
| 国民健康保険 | 10,400円 |
| 国民年金(60歳まで) | 17,900円 |
| 人間ドック+胃カメラ・PSA・大腸カメラ | 5,700円 |
| 合計 | 210,600円 |
FIRE後は通勤がなくなるため現役時代の交通費(月約2.2万円)が削減できます。コワーキングスペースのBONCHIは奈良市内にある創業支援施設で、妻が在宅ワークをしている自宅とは別の仕事場として週2回活用します。国民年金は60歳(加入期間480ヶ月満了)で納付義務がなくなるため、60歳以降の生活費は月約19.3万円に下がります。
以下の収入の柱で生活を支えます。
【第1の柱】投資信託(S&P500インデックス)
- FIRE時点の評価額:約4,286万円(特定口座3,472万円・NISA814万円)
- ※NISA分にはFIREまでの2年間・月10万円×24ヶ月の積立240万円を含む
- 毎月8万円を淡々と取り崩し続ける
- 取り崩し率は約2.2%(一般的な4%ルールの半分以下)
- 為替リスクを考慮した保守的な設定
- 取り崩しはNISA口座から優先し、特定口座の税負担を最小化
取り崩し率が低いため、暴落時も取り崩しを止める必要がありません。淡々と継続するだけです。
【第2の柱】高配当株
- 現在の取得額:約384万円
- 配当利回り(取得額ベース):4.36%(NISA口座のため非課税)
- 現預金700万円から600万円を買い増し、給与余剰の半分(約223万円)を追加投下し合計約1,207万円へ
- 月配当:約4.4万円
【第3の柱】不動産収入
- 家賃収入:78,000円/月
- 管理費・固定資産税・空室リスク・修繕積立を差し引いた手取り:約4.4万円
固定費だけでなく、空室リスクと修繕リスクも考慮した保守的な数字で計算しています。
【第4の柱】ブログ収益
- ステップ1:2026年10月までに月3,000円(AdSense審査通過)
- ステップ2:2027年4月までに月1万円(アフィリエイト導入)
- ステップ3:2029年中に月3万円(記事数・アクセス増加)
ブログ収益は最も不確実な柱です。ただしブログがゼロでも計画は成立します。あくまでも上乗せのボーナスとして位置づけています。
【切り札】DC年金(60〜64歳のつなぎ資金)
DC年金(企業型確定拠出年金)は会社員時代に月13,000円を拠出し続けてきた老後資金です。米国S&P500インデックスで運用中で、60歳まで引き出せませんが非課税で運用できます。
- 現在残高:約400万円
- FIRE時点(54歳)の予測残高:約457万円
- 60歳時点の予測残高:約545万円(年率3%想定)
- 受給戦略:60歳から5年間の年金受取(月約9.1万円)
- 75歳まで受給開始を遅らせることができるため、暴落時は回復を待ってから受給開始するという柔軟な対応も可能
DC年金も米国S&P500で運用しているため、暴落時は残高が減少します。60歳時点で底値のまま受給すると月約4.5万円になりますが、暴落回復を待って61歳から受給すれば月約9.4万円に回復します。市場の回復を見ながら柔軟に判断できるのがDC年金の強みです。
フェーズ別の月収支
| フェーズ | 月収入 | 生活費 | 月収支 |
|---|---|---|---|
| FIRE時点(2028年3月) | 約17.8万円 | 21.1万円 | ▲3.3万円 |
| 2029年以降(ブログ月3万) | 約19.8万円 | 21.1万円 | ▲1.3万円 |
| 60〜64歳(DC年金開始) | 約28.9万円 | 19.3万円 | +9.6万円 |
| 65歳以降(年金満額) | 約31.0万円 | 19.3万円 | +11.7万円 |
FIRE直後〜60歳までの赤字合計(約110万円)は退職金1,000万円から補填します。60歳以降は国民年金の納付義務がなくなり生活費が下がる上、DC年金が始まることで大幅な黒字に転換します。
投信・退職金・DC年金・年金の役割分担
| 資産 | 役割 |
|---|---|
| 投信約7,652万円(65歳時) | 月8万円の淡々とした取り崩し・突発支出対応 |
| 高配当株1,207万円 | 月4.4万円の安定配当(生涯継続) |
| 不動産 | 月4.4万円の安定収入(生涯継続) |
| 退職金1,000万円 | 54〜60歳の月次赤字補填・暴落時のバッファー |
| DC年金約545万円 | 60〜64歳のつなぎ資金(月約9.1万円) |
| 年金(65歳〜) | 月11.2万円の終身収入 |
投信がなくても成立する計画
この計画の最大の強みは、投信がなくても60歳以降は完全に自立できる点です。
- 高配当株配当(月4.4万円)+不動産収入(月4.4万円)+DC年金(月9.1万円)=月17.9万円
- 65歳以降は年金満額(月11.2万円)がDC年金と入れ替わり月20.0万円以上
投信3,500万円は「必須の生命線」ではなく「あれば強力なブースター」です。高配当株・不動産・DC年金・年金という止まらないキャッシュフローが土台にあり、その上に投信の取り崩しが乗っかっている構造です。
リスクへの備え——暴落シミュレーション
取り崩し率が約2.2%と低いため、暴落時でも月8万円の取り崩しを基本的に継続できます。ただし保守的に暴落時は取り崩しを月4万円に半減する前提でシミュレーションしました。
| シナリオ | 暴落期間 | 退職金残額 | 判定 |
|---|---|---|---|
| コロナ級 | 約6ヶ月 | 約956万円 | ✓ 余裕 |
| ブラックマンデー級 | 約2年 | 約826万円 | ✓ 余裕 |
| リーマンショック級 | 約5.5年 | 約521万円 | ✓ 問題なし |
| ITバブル崩壊級 | 約7年 | 約390万円 | ✓ 余裕あり |
過去最悪レベルのITバブル崩壊級でも退職金が約390万円残ります。暴落時の戦略はシンプルで、取り崩しを月4万円に減額し退職金で不足分を補填するだけです。特別な判断は不要です。
60歳からはDC年金(月約9.1万円)、65歳からは年金満額(月約11.2万円)が加わるため、暴落が長引いても時間が解決してくれます。
65歳時点の資産
暴落がなく順調に推移した場合——
- 投信残高:約7,652万円
- 退職金残額:約1,467万円
- 高配当株:約1,207万円
- 不動産:継続保有
合計約1億円超の資産を持ちながら、月11.7万円の黒字生活が続きます。突発支出・旅行・趣味は投信から随時取り崩して対応できます。
定期的な進捗公開について
この計画は一度立てたら終わりではありません。相場環境・為替・生活費・配当収入は常に変化します。そのため四半期に一度(3ヶ月ごと)、以下の現在地を確認し必要に応じて計画を見直した上で公開します。
- 投信評価額と取り崩し額の適正確認
- 高配当株の配当収入実績
- 不動産収入の状況
- 生活費の実績
- 順調シナリオ・暴落シナリオとの乖離
計画通りに進んでいれば報告し、ずれていれば正直に修正します。きれいごとを並べた計画ではなく、リアルな数字で52歳サラリーマンのFIREへの道のりをお見せします。
次回の現在地報告は**2028年6月(FIRE後3ヶ月)**を予定しています。
この計画は無謀か?
答えはノーです。
高配当株・不動産・DC年金・年金という複数の止まらないキャッシュフローが土台にあります。投信の取り崩し率は2.2%と非常に保守的で、暴落時も継続できます。過去最悪の暴落でも退職金が390万円以上残ります。
「窓際サラリーマン」という自虐的な表現とは裏腹に、これは極めて手堅い設計です。
読者へ——あなたも遅くない
何かを始めるのに、遅すぎることはありません。
大事なのは、金持ちになりたいという強い意志を持つこと。そして今日、今すぐ始めること。時間を無駄にしない。無駄な支出を一つ減らす。その小さな一歩が、数年後の自由につながります。
一緒に頑張りましょう。
